「前の結婚のトラウマに打ち勝った二人の婚活」M様(42歳女性:初婚)
プロフィール
いつも朗らかなアラフォー女性様がご成婚退会です。
シフト制勤務でしたが、「婚活は短期集中で頑張りたい!」と、疲れた顔を一切見せず前向きにお見合いを頑張りました。
そして、結婚のご縁があった彼は、同じ年の男性。
穏やかで優しい語り口が魅力の素敵な方です。
彼には婚歴がありましたので、結婚したい気持ちがあるものの再婚に慎重だったようです。
真剣交際の期間は異例の長さとなりましたが、M様は彼を信じて待ちました。
結果、「待つ」のも「思いやり」なのだと仲人自身が感じた、素敵なご結婚です。
成婚退会:2021年夏
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「会ってから悩む」で臨んだお見合い
婚活において、プロフィールを吟味し過ぎて、お申込みがなかなか進められない場合があります。
対面したわけでもなのに、「この人は、きっと自分とは合わない。」とか、「雰囲気がタイプじゃない。」とか、空想が邪魔をしてお申し込みを躊躇することがしばしばあるものです。
M様はその点、幅広くお相手選びをしていらっしゃいました。
年齢も幅広く、条件も幅広く。
そして、お申込みをいただいた方とも積極的にお見合いをしました。
プロフィールだけでは分からないから、まずは沢山の方にお会いしてみて「会ってから悩む」ことを心掛けたのです。
ただ、なんとなくお申込みなさっていた方に「タイプ」の共通点はありましたね。
「真面目そうな印象」の方が多かったように見受けられました。
M様が結婚を決めた彼も、プロフィール写真は流行りのポージングではなく、直立不動の真面目な印象でした。
M様曰く、お写真よりも実物の方がかなりイケメンだったそうです! -
「再婚」にはトラウマが邪魔をする
交際を経て、お二人の気持ちの距離は十分に縮まっている様子でした。
雨の日のデートでは、肩を寄せ合いながら相合傘をするほど。
結婚にまつわる将来の話も理想も語り合えていたし、信頼関係も築かれいたと思います。
でも、いつまでたっても彼はプロポーズをしてくれないのです。
どうやら、彼は過去の結婚のトラウマに苛まれ、結婚に踏み切れずにいたのです。
もちろん、彼がトラウマに苦しんでいることは、情に厚いM様にも痛いほど伝わりました。
ですが、彼の気持ちを理解する一方で「私に欠点があるせいで彼がプロポーズを躊躇しているのかもしれない」と、ご自分を責めることもあり、M様も彼同様に苦しんでいました。
楽しくデートをするも、「互いに結婚する意思は固まっているのに、結婚できないでいる」という状況が暫く続きました。 -
「待つ」という選択肢しかなかった
「彼のことが大好きなんです。」
泣きそうになりながらそう語ったM様の言葉が、今でも忘れられません。
恋愛結婚でもお見合い結婚でも、「待つ」のは辛いものですね。
M様は自分から「交際終了」にする考えは微塵もなかったし、かといって自ら結婚をしてください、と申し出るようなタイプでもありません。
誠実で優しい彼が結婚へ踏み切るまで「待つ」、という選択肢しかありませんでした。
だから、仲人もM様の気持ちに寄り添うことを決めました。
「交際期間は延長しても6ヶ月」というルール上の期限は過ぎていましたが、ここはM様にも仲人にも勝負どころです。
さて、「待つ」のもほとほと疲れたある時、彼からディナーのご提案がありました。
M様が以前から「行ってみたい」と口にしていたレストランです。
「何かが起こる」と、M様も仲人も察します。
彼がトラウマに打ち勝てば「プロポーズ」なさるだろうし、負ければ詫びながら「交際の延長」か「交際終了」の提案をなさるであろうという予測の中、ドキドキしながら迎えたその日。
「平山さ~ん、プロポーズされました!後で電話します」というメッセージが届いた時には、仲人も心の底から嬉しかった。
長い持久走のゴールのテープを切ったような気分でした。
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トラウマに打ち勝ったらとんとん拍子
トラウマに打ち勝ち、M様と新しい人生を踏み出す決心をした、その後の彼のリード性は素晴らしかったです。
プロポーズの翌月に成婚退会。
彼のリードで互いのご両親様への挨拶を終え、一緒に暮らし始めます。
ご入籍と結婚式は、成婚退会の3か月後というスピードです。
長かったご交際期間を思うと、なんと早いことか。
トラウマに打ち勝てば、幸せになるための手順はとんとん拍子ですね。
お見合いをしたホテルで挙式なさったお二人。
幸せいっぱいの笑顔が溢れる挙式のお写真は、仲人冥利に尽きます。
大好きな人とご縁を繋げることができて、本当によかったね。
ご結婚、誠におめでとうございます。
最後に
ご結婚、誠におめでとうございます。
彼への「一途」な気持ちが実を結んだM様のご結婚ですが、彼の方もM様へ一途な気持ちがあってこそのトラウマ打破だったと思います。
彼にとっては勇気が要った事だと思いますが、M様の「待つ」という思いやりが彼の胸を打ったのではなないでしょうか。
そう考えると、お二人で彼のトラウマに戦い、打ち勝ったとも言えると思います。
お二人の交際期間が長かっただけに、万が一、実を結ばなければM様がトラウマを負うことになると、心配しながら見守っておりました。
だから、M様からの「プロポーズをお受けしたご報告」は、「嬉しい」より「安堵」の方が大きかったと記憶しております。
美人でスタイルのいいM様は、白無垢、色打掛はもちろん、純白のマーメイドドレスも良くお似合いでした。
心から信頼できるパートナーが傍にいる人生は、豊かで心強いですよね。
この度は、ご結婚おめでとうございます。
末永く、お幸せに。