仲人コラム

花束はないけど心をこめたプロポーズ

2020.04.12

仲人コラム

この度、真剣交際中の30代ミドルの男性が、プロポーズをしました。女性からの回答は、もちろん「イエス」です!

「新型コロナウィルスの感染拡大の最中に?」「こんなご時世にプロポーズ??」と思われるかもしれませんが、お二人の結婚に対する気持ちは1ミリも揺るぎません。

お見合いで知り合ったお二人ですが、偶然にも同じ市内に住み、2駅違いという近さ。

その日、会社帰りにお待ち合わせをして、30分だけお散歩デートを楽しみました。

本当は、ホスピタリティ溢れる、評判の高いフレンチレストランでプロポーズを予定していました。

デートの時はいつも、ぶらぶらとお店を見て歩き、カジュアルなレストランでお食事を済ますことが多かったお二人だから、プロポーズくらいは、豪華で特別感がある素敵なレストランで、サプライズを演出したかったのです。

ピアノ演奏が流れる半個室で、豪華なお食事とシャンパン。花束も用意するはずでした。

何より、驚く彼女の笑顔が見たかった!

なのに…新型コロナウィルスの感染拡大のため、早くもレストランは休業を予定。思い出に残るプロポーズ大作戦は、断念せざるを得ません…。

やがれ政府が発令した緊急事態宣言も続き、プロポーズの企画どころか、会いたいのに会えなくなってしまった状況に。せっかく真剣交際に駒を進めたお二人の気持ちは、不安でいっぱいにしたことでしょう。

「僕たちどうなるんだろう。」

彼にとって、「結婚」について考える時間は沢山あったと言います。今、どうするべきか。どうしたいか。

30分の短いお散歩デートが叶ったその日、彼は想いを言葉に変えてプロポーズ。もちろんマスクは着用したまま。

お花屋さんは営業していなかったから、贈れるものは言葉しかない。

でも彼の心のこもった言葉は、彼女の胸に強く響いたようです。

どんなプロポーズの言葉だったかというと…それはナイショ。

苦境の中でのプロポーズ。

こんな時にスタートする夫婦なら、これから先の山あり谷ありの人生もやっていけそうだ。

前例のない「まさか」が続く不安な時代だけれど、彼女を想う「変わらない気持ち」と諦めないタフさを大事に、彼らしくご縁の糸を手繰り寄せたんだね。

緊急事態宣言が発令された今だからこそ、「結婚」はまさに「希望」でもある。

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